今回は、「トンボのかけ方」と題して、正しいグラウンド整備を説明していきます。
野球は、グラウンドなくしてプレーはできません。
荒れたグラウンドでプレーすれば、イレギュラーしたり、スライディングしたときに足を引っ掛けたり、最悪の場合大怪我にも繋がりかねないからです。
だからこそ、毎日練習の後には部員全員でグラウンドに感謝しながら整備し、最後に一礼をしてから帰るのです。
こんな話を聞いたことがあります。
「グラウンド整備が下手なチームは、弱いチーム。強くなりたいなら、まずはグラウンドをキレイにしてからにしろ」
それだけ、グラウンド整備は重要だということです。
しかし、いざグラウンド整備といっても、やり方がわからなければどうしようもありません。
まずは正しいトンボがけを理解し、意味のあるトンボがけができるようにしていきましょう。
野球でいうところの「トンボ」とは?
トンボとは、野球における道具のひとつで「グラウンドの土を整備する道具」という意味です。
英語では、「rake(レーキ)」とよびます。
トンボは、グラウンドの土を平らにならして整備する際に使用する道具のこと。
トンボはT字の形をしており、木製・鉄製どちらもあります。
トンボは通称名で、正式名称は「グラウンドレーキ」とよびます。
T字の姿かたちが虫のトンボに似ていることから「トンボ」とよばれています。
野球でトンボをかける意味とは?
毎日の練習で、グラウンドの土はスパイクの穴だらけになります。
スパイクの穴の部分だけをトンボ掛けして、あとはハケで表面をなでてしまえば、見栄えは綺麗に仕上がります。
でも、これだとスパイクで踏みつけた部分の土の固さと、踏んでいない土の固さに違いが出て、イレギュラーバウンドの原因になってしまいます。
大事なのは、スパイクで掘れてしまった深さまで、レーキで土を掘り返しながらトンボを掛けるということ。
その後、土の塊があれば、それをほぐしながら、グラウンド全体が一律の圧力になるように土を均(なら)していきます。
正しいトンボのかけ方とは?
最初に、左手を前に、右手を後ろにして、トンボを握ります。
次に、左手は添えるようにし、右手を前に送り出すようにして、トンボを押します。
ここで大事なのは、山を作るということです。
そうしないと、土が両サイドに飛んでしまい、中心部の土がなくなってしまうからです。
そして、左手も利用し、右手を引くようにして、山を均すようにトンボを戻します。
これが一連の流れです。
これを横移動しながら、均等に土が行き渡るようにして、掛けていくのです。
まとめ
私は、中学・高校時代に野球部に所属していました。
その時は、トンボかけなどのグラウンド整備は主に下級生の役割だったと記憶しています。
しかし、グラウンドを使うのは上級生も下級生も一緒。
当時はそこまで頭が回りませんでしたが、今になって上級生・下級生関係なくトンボかけをしておくべきだったと反省しております…。
グラウンドを使わせていただいていることへの感謝。
これを忘れてはいけませんね。
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